WEBサイトをアクセス解析ツールなどのデータを用いずに、主に分析者の経験をもとにチェックする手法です。WEBサイトのインターフェースを見て分析するので、内容は分析者の主観的なものになります。主観的な手法にはなりますが、自社サイトだけでなく、競合サイトも分析することが可能ですので、複数のサイトを比較することもできます。また予算や時間も短縮できます。
ヒューリスティック分析では、サイトの使いやすさやどのような構成になっているかをざっと俯瞰するのに適しています。主に行う分析内容は、サイト構造について、UI設計について、デザインについてです。
サイトのカテゴリ構造やナビゲーションの方法をチェックします。カテゴリ構造を確認するには、サイトマップを作ったり、情報の分類方法を整理したりします。ナビゲーションはグローバルナビとローカルナビの内容やラベリング、またナビゲーションとサイト構造の関係などを確認します。
各ページの要素の配置などをチェックします。全ページ行う必要はなく、各構造の代表的なページや重要と思われるページについて調べます。ページ内の情報はどのように配置されているのか、情報の強弱の表現やボタン、メニューの使いやすさなどを確認します。
ここでのデザインは主に視認性についてをチェックします。スペースやコントラストなどの見やすさやブランドイメージとデザインの関係性などを見ます。またパソコンだけでなく、スマホやタブレットなどの各デバイスでの視認性も確認します。